<弊社参画前の課題>
アプリのログデータはGA4およびFirebaseからBigQueryにエクスポートされていたものの、データはRawデータ(未加工)のまま蓄積されている状態であった。GA4特有のネスト構造やFirebaseのJSON形式がそのまま残っており、ビジネスサイドがSQLを書いて分析することは困難な状況。そのため、ユーザーの継続率や特定機能の利用状況といった、プロダクト改善に不可欠なKPIが可視化されておらず、意思決定は感覚的に行わざるをえない状態であった。
<支援内容>
【複雑なログデータの構造化と前処理】
- ネストされたGA4データやJSON形式のFirebaseデータのフラット化(UNNEST処理)を実施。分析に耐えうる形式へのクレンジング処理を行うSQLパイプラインを整備。
- 「誰が・いつ・何をしたか」というイベントログ単位から、ユーザー単位の行動サマリーテーブルを作成し、分析の粒度をビジネス要件に合わせたデータマートを構築。
【分析データマートの多層化】
データマートの発展においては集計効率と再利用性を考慮した3層構造を設計。
- ユーザーサマリー: ユーザーごとの全期間の行動履歴を集約。
- ステータス分類: 上記を基に、ユーザーの状態(新規・定着・離脱懸念・休眠など)を定義し、ラベリング。
- KPI集計: ステータスごとの推移や、機能利用率などの経営指標を集計。
【Looker Studioによるモニタリング環境構築】
- 整備したデータマートをデータソースとし、Looker Studioでのダッシュボード構築支援を実施。
- 単なる数値の羅列ではなく、アプリのコア価値である「習慣化」のプロセス(3日継続率、7日継続率など)を重点的にトラックできるよう可視化項目を選定し、プロダクトチームがデイリーで確認すべき指標を定義。
<実績・成果>
- 複雑な生データをビジネスロジックに基づいた使いやすいテーブルに変換したことで、非エンジニアでも容易にデータ抽出ができる土台を構築。
- ユーザーのステータス定義(定着/離脱など)を明確化したことで、フェーズごとのユーザー数推移が可視化され、ボトルネック箇所の特定と改善施策の議論が可能な状態に。