データガバナンスとカタログ

「あのテーブルは何?」「誰が管理している?」「この数字、信頼していい?」を、組織として答えられる状態を作る5ステップ。カタログツール選定からデータ品質連携、Data Product思想までを通しで学べます。完走目安30〜35分。

全5ステップ各3問のクイズ登録不要
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なぜカタログが要るのか:5つの困りごと
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データ基盤を運用して1〜2年経つと、「あのテーブルは何の単位?」「誰が管理してる?」「このカラムの定義は?」「この数字は信頼していい?」「変更の影響範囲は?」という問い合わせが日常になります。属人的に答え続けるのは半年で限界が来ます。

カタログツールは、これらに「組織として答える」インフラ。テーブルの説明、所有者、リネージ、品質指標、利用状況を一元的に管理し、誰でも引ける状態を作ります。「規模が小さいうちは困らないが、大きくなると致命的に困る」典型例です。

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3ツール選定:Atlan・DataHub・OpenMetadata
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カタログツールの代表は3つ。Atlanは商用SaaSでUXとコラボに振り切ったプレイヤー(業務側も巻き込みやすい)。DataHubはLinkedIn発のOSSで、メタデータグラフモデルが拡張性高い(エンジニア中心の大規模に強い)。OpenMetadataは新興OSSで、カタログ・リネージ・品質・コラボがオールインワン。

選定は「UX重視(Atlan)/OSS自社運用(DataHub or OpenMetadata)/オールインワン素早く(OpenMetadata)/グラフモデル拡張性(DataHub)」の軸で決まります。マネージドの完成度 vs OSSで自社制御、というトレードオフ。

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データ品質との統合
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カタログ単体では「説明を載せる場所」に留まります。dbt testsやGreat Expectations・Soda・Monte Carloといった品質ツールの結果を取り込んで「このテーブルの最新の品質スコア」「失敗テストの履歴」をカタログから見えるようにすると、利用者の「信頼していいか」の判断が一気に楽になります。

Atlan・DataHub・OpenMetadataとも、dbt artifactsの取り込みは標準対応。Goldマートに「鮮度」「品質指標」「最終更新者」がカタログで一目で分かる状態が、運用の理想像です。

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リネージ・分類・ポリシー
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カタログの真価が出るのが、リネージ(上流→下流の系統)と分類・ポリシーの自動運用です。「customer_id を含む列を PII としてタグ付け」「PII を含むテーブルは特定ロールのみアクセス可」「破壊的変更時には30日前通知」のようなルールをコード化して自動適用すると、人手のチェックが要らなくなります。

DataHubは列レベルリネージが標準、Atlanはコラボ機能でルール議論を残しやすい、OpenMetadataはガバナンス機能を一体提供。組織のフェーズに合わせて使い分けます。

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組織運用:オーナーシップとプロセス
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ツールを入れただけでは品質は上がりません。各データ資産に「所有者」を任命し、変更通知のフローを設計し、四半期で棚卸しする運用までセットで初めて機能します。「テーブルにオーナーが書かれている」「PRレビュー時にカタログが更新されている」状態を、ツールで自動的に強制するのが運用の核心です。

カタログをData Productの管理基盤として位置づけると、組織のデータ運用が「製品開発」に近づきます。Data Product思想の詳しい話は別の学習パスを参照してください。

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