AIテックデューデリジェンス ロードマップ:買収前にAIの中身を見極める
AIスタートアップの買収・出資判断に必要な技術の目利きを5ステップで。財務・法務DDでは見えない論点、7領域の見方、AI固有リスク(moat・依存・データ権利・eval)、原価とコード品質、発見をPMIと交渉に落とすところまで、サンプル案件の数値とともに理解できます。
デモは滑らかで解約率も低い。しかし中核のAIが自社の強みなのか、海外大手のAPIを呼んでいるだけなのかは、コードを読み開発者に会わないと見えません。財務・法務DDでは、この技術とAI固有の問いに答えられません。
見落としたまま億単位の買収に進むのか、技術の目利きを一度入れるのか。その分かれ道を、実例の恐さとともに押さえます。
テックDDはアーキテクチャ・AI固有・コード品質・セキュリティ・インフラ原価・組織キーパーソン・規制の7領域を見ます。各領域を緑・黄・赤の信号機で示し、経営が判断できる形にします。
買い手が最初に確認すべき論点は、チェックリストにして初回から持ち込めます。相手のペースで説明を受けて終わらないための準備です。
参入障壁(moat)が本物か、基盤モデルへの依存構造、学習に使うデータの権利、モデル更新時の品質検証(eval)体制。ここがAI SaaSの価値を左右します。薄いラッパーか本物かを、デモではなく中身で見分けます。
サンプル案件では、薄いラッパーではないものの単一モデル依存と学習利用の規約グレーが残り、黄信号となりました。
AI SaaSは推論コストが粗利を左右します。サンプル案件では推論原価ARR比23%、基盤モデルの価格が30%上がると粗利は約7pt悪化しました。単一依存×抽象化層なしがこのリスクを増幅します。
コード側では静的解析の重大度、テストカバレッジ、コミット集中(バス係数)を数字で見ます。サンプル案件はコミットの71%がCTOに集中し、検索パイプラインはバス係数1の赤信号でした。
発見事項は、価格調整材料・表明保証や誓約で守るもの・PMIで是正するものに振り分けます。サンプル案件では価格調整材料4件から▲0.8〜1.4億円のレンジを算定根拠つきで提示しました。
報告書は読んで終わりでなく、SPA交渉の論点整理とPMI 100日プランの初版になります。内製すると約2.5人月・約500万円相当かかる調査です。
完走おめでとうございます
AIテックDDの全体像を掴んでいただきました。買収検討の初期段階で「この案件にDDが必要か」の見立てだけでも、初回相談(30分・無料)からご相談いただけます。
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